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2008年7月 4日 (金)

#48 プロレタリアート

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

『蟹工船』 小林多喜二 

新聞広告では、「若者が蟹工船に共感する理由」という見出し。本屋さんでも1929年の作品にも関わらず山積み。大学内には青年団体(?)主催の蟹工船映画上映のポスターが。一体どんな本なんだ?!

まず、「蟹工船」の意味。広辞苑によると、「北洋で蟹漁をして、船中で直ちに缶詰その他の加工品にする設備を持つ加工母船」のことらしい。現在は廃止されてもう稼働はしていないとのこと。

かいつまむと、劣悪な労働環境の船中で働く労働者達が次第に団結し、行動を起こすまでのお話。

なぜこれが今、共感を読んだり、話題になっているのか?それは皆様もお分かりの通り、現代の日雇い派遣・短期労働者の雇用問題や状況と類似性があるから。

辞めたくても辞められない。働けど、働けど、貯まるのはお金ではなく疲労。仕事中にけがをしても、診断書すらもらえない。仲間が過労や脚気で死んでゆく。

最近の『蟹工船』ブームは、「時代は繰り返す」ということを示唆している例だろう。

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